ゲームサイドUG neo

ゲームサイド編集部の何か

我が道にエネミー・ゼロ

楳図かずお風の絵で「●天堂が助けに来てくれるまで300万本RPGを作って、オレだけ生き延びるんだっ! 今日からオレがゲーム業界の支配者だ! 風雲児様と呼んでみろ! ハハハハ」と高笑いする、地獄からよみがえったゲームクリエイターが描かれた漫画のことを、ふと思い出していた。もうわれわれは大人だし、当時も大人であるべきだったが、あの頃の無邪気さも去ったいった人も、もはや戻ってこない。

 

それはそーと、編集長から「このブログを書いてるのが俺だと思われたらアレだから、せめて署名だけでも書いてくれ。頼む!」と懇願されたが、こうして編集長のことを第三者的に書いているわけで、まず自分=編集長と同一人物視されるのは有り得ないのだから、どうか安心していただきたい。君は君、自分は自分、つまり編集長以外の編集部の誰か(匿名)であり続けるのだ。

現在のところ、編集長以外の読者はほぼ皆無なのをいいことに、わりと好き放題書かせてもらっているけど、「何か攻撃的・批判的なことは書かないの?」と言われた。うーん、批判ねぇ……。

自分の抑制しきれない感情を文章に直接ぶつけると、ストレートに共感もされる反面、めんどうな批判も受けなければならないわけで、だったら共感もされないし批判も受けないような、自分で答えをハッキリさせたくない場合は、どっちともつかずな言葉選びゲームの腕を磨いてるほうがいいかなーって気がする。

「高いところから失礼します」「チラシの裏注意(←この表現もすでに懐かしワードのような……)」でも何でもない真っ白な場所で、散らかった洗濯物を畳んでるような要領で。

 

ところで先日、ちょっとしたゲーム話会合で「僕たちが初めてゲームでロード待機体験をしたのは、ディスクシステム版『ゼルダの伝説』だった」みたいな、もっともそうなどこかの誰かのテレビゲーム論から、「AppleⅡ版『Wizardly』では、強い敵のデータがディスク外周に書き込まれていて、ロードの入り方と時間の長さで、あ~こりゃ強敵来るぞ! と認識していたなぁ」という話を聞いて、自分が興味のある本当に聞きたいゲーム話って、前者みたいな「○○をしたのは××が初めてである」的なハーそうですかって内容よりも、後者のような話なんだなーとつくづく感じた……と、これが自分の攻撃的・批判的のせいいっぱい表現だけど、こんなんでよろしいか?