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ゲームサイド編集部の何か

フジロックとゲーミング感覚

先週金曜日、「フジロックフェスティバル2013」の一日目に行ってきた。思いっきり平日だが、有給っつーのはこういう時に使うべきだとばかりに。

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実は山間部での開催後、初めての参加だった。昔、2年目(98年)の東京・豊洲開催に行ったことがあって、都心なのに前日の雨で地面が田んぼ状態で、当時流行ってたニセたまごっちを首に掛けてたら、モッシュ&ダイブでタオルとともに紛失したというトラウマがあり、あれはあれでかなり伝説的イベントだった……。

以降は屋内外の夏フェスにはわりと頻繁に通っているのだが、平日休暇を確保しつつ山間部まで行かねばならないフジロックは、文字どおり高嶺の山に感じられ、どんなに魅力的なヘッドライナーが出演決定となっても「どうせ今年も無理だろうな……」と指をくわえて布団の端をカミカミが関の山だった。

 

ところが、今年のフジロック一日目は、とんでもなく素晴らしいラインナップだった。

SkllirexPorter Robinson……!? これは絶対に観に行かねば!!!! と確信した。

 

ここでアーティスト2名のwikiから拾ったような解説をしても無意味なので省略するとして、ゲーオタ的にぜひ聴いてほしいのがこの2曲。もうみなさんぶっちゃけ日記の本文は読まなくていいから、曲だけは聴いて覚えて帰ってください。

Skllirex“With You Friends”


With You Friends - YouTube

 

サンプリングで、カプコンの格ゲー『ヴァンパイア』シリーズのフェリシアの音声が使われてる。なぜ敢えてこのボイスが用いられてるのか定かでないが、スクリレックス本人が『ゼルダの伝説』をモチーフにしたブラウザゲームSkrillex Quest』を発表したり、先日ここでも書いたディズニー映画「シュガー・ラッシュ」でも劇中に登場するアーケードシューターのBGMを担当したり、挙げ句にはパーティーDJとしてチョイ役出演したりしてるので、とにかくゲーム好きなんだなってのがよく伝わる。

 

Porter Robinson“Langurage”


Porter Robinson - Language (Official Video) (Ministry ...

 

こちらは音楽フェス×レースゲー『Forza Horizon』のオープニングメニューで使われている、クラブのアンセムチューン。デモ中では山間のダムや滝を見に来たりする映像とともに流れるのだが、実際のPVを見たら、PVでも山間部が舞台になってるっぽくて、山が似合う曲なのだなーと感心した。ちなみにポーター・ロビンソン自身も相当の日本オタクらしいが……。

 

 

同じアーティストのファンである友人も、マイカーを出すので有給を取って一緒に行こう、と誘ってくれたので、何とか予定調整をして、出発直前日まで校了、責了に追われつつ、すべての仕事をぶじ片付け、フジロック会場の苗場へと旅立った。

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夕方のグリーンステージのマイブラMY BLOODY VALENTINE)のライヴが終わる頃に、フジロック恒例である雨の洗礼を受け、地面はあっという間に田んぼ状態となってしまったが、まさにこの時のために綿密に事前準備してきた雨具類などが大活躍で、対策はほぼ万全だった。ただ、準備が行きすぎたのか、替えのタオルや着替え類が、予想以上の雨量のため防水リュック内でも濡れて重みを含んでしまい、最終的には肩に大負担のお荷物になってしまったのが残念だった……。

日焼け止めはウォータープルーフ仕様、腕カバーにしたのと、虫よけ対策を拭き取りシートとスプレーでダブルアップにしたのは、かなり効果バツグンだった。

……と、ここまで書いてるうちに、なんかフジロックってゲーミングだなーと気づいた。限られたインベントリ内にどのコストの所持品を入れたり身につけるかを判断し、当日の行動スケジュールをマッピング管理したり、休憩ポイントを設けたり……こりゃもはや、ちょっとしたゲームだ。

 

ところでフジロックに挑む2ヵ月ほど前から、週一で1時間ほどのランニングを始めた。初めての山登りフェスという期待と不安と自信のなさもあり、過酷な座り仕事で鍛えられた精神力だけではちょっとマズイかな、と思い立ち、ダイエットも兼ねて、走ることから始めようと考えた。

その結果……かはわからないが、前出の雨で重さの増えたリュックで痛めた肩とちょっとした足裏の痛み以外は、特にへばることなく、フジロック一日目を無事迎えられた。筋肉痛もほとんどなかった。

 

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ちなみに会場にも持ち歩いた3DSで計測した当日の歩数は、約28000歩だった。こんなトコにまで3DS持ってくるヤツなんか自分ぐらいしかいないだろうなーとタカをくくったが、20人以上は確実にすれちがった。もっとこまめにすれちがいチェックできればよかったが……まあライブに夢中だったという本末転倒ってことで。

 

で、肝心の2アーティストのライヴは……今世紀最高のライヴアクトだった!! 特にスクリレックスは、今まで観てきたテクノ系ライヴの中でも一番のものになった。会場内を包む激しい雷雨までもがステージ演出のひとつという、まるで彼の味方になっているようだった。雷雨までも操る男・スクリレックス!!

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スクリレックスのライヴ終了直後のDJブース。中二マインドあふれる羽根付きビックバイパーっぽくて、めちゃくちゃかっこよかった。こいつがステージ中に変形して立ち上がるんだぜ?(むしろマクロスのバルキリー説濃厚)

 

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次のポーター・ロビンソンは、屋根付きステージで雨をしのぎつつ観られたが、さすがにスクリレックスで精根尽き果ててしまったのが、座りこんでの観賞に。でも最後に“Language”をやってくれたので、ラストに力を振り絞って踊りまくった。VJ映像にラムちゃんやまどマギのキャラ画が流れて、やっぱ日本オタだったんだ……と感動した。

 

以上、だいぶ強引なフジロックレポと、「フジロックはゲーミング性高い」話はこんなトコで。またいつか行きたいな、フジロック

 

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他に観たアクトだと、ベンジー浅井健一)バンドのライヴが素晴らしかった。ベンジーファンだったHさんに、ベンジー観たぜーと自慢してやるかな。